2021/09/22解決事例
勾留に対する準抗告認容事案
パチンコ店内において,スロット台の上に置いたままの財布を盗んだとして逮捕・勾留された被疑者について,弁護人に選任されました。
選任後,早期に被害者(財布の所有者)と連絡をとり,被害弁償の上,刑事処分を求めない内容での示談を成立させました。
その上で,裁判所に対して,既に被害弁償が終了し,被害者が刑事処分を求めていないこと,被疑者と被害者との面識はなく,証拠隠滅のおそれはないこと,定職があること,家族の身元引受があることなどから,勾留の要件を満たさないとして,勾留決定を取り消すべきであるとの準抗告を申し立てました。
その結果,裁判所としても,被害者との示談を成立していることなどを重視し,勾留の取り消しを求めた準抗告が認容され,被疑者は即時釈放されることになりました。
注:本事案は弁護士外山が過去に担当した事案です。
日向市 本町ひまわり法律事務所 弁護士 外 山 亮